2022年JAF全日本ラリー選手権 第3戦『久万高原ラリー2022』C72サポートチーム 豊田自動織機レーシングチーム参戦記!!

GRヤリスRSのCVTモデルが全日本ラリー選手権で見事3連勝!!

大会名:2022年JAF全日本ラリー選手権 第3戦 久万高原ラリー2022
開催日:4月30日(金)~2日(日)
開催地:愛媛県久万高原町
サービス会場:美川スキー場駐車場
結果:JN5クラス(1500cc) 1位 

【大会概要】
去年の大会と全く同じレイアウトだが、SS距離が少しづつ変わっている。
二日間とも天気に恵まれたため、路面はドライ。走りやすい大会となった。
路面も一部は補修されているようで、昨年よりフラットな感じがした。

【DAY1SEC1】
SS1(美川リバース1)
スタート前にトーがかなりアウトに狂っていることが発覚、直前までトー調整を行うが完全に合わせきれないままスタート。
短いリエゾンのためTCインまでの時間があまりない中、車載工具でさらなる調整にトライ、少しマシかな程度でSS1をアタックすることになった。
アライメントだけでなくキャンバー角も思う数字ではないようで、クルマに慣れるまでアンダーに悩まされ、二度ほどあわやの状況になった。
しかし、ゴール直後にJN3クラスの選手が路面に掻き出された泥で姿勢を崩し転倒、完全にコースを塞いでしまったため、以降の選手は全員が止められてしまった。
集まった選手数人と協力して、なんとかクルマを押して横を通過できるようにした。
6台の選手がコース上で止まり、それ以降のゼッケンはオフィシャルがスタートを止めたらしい。
コース上で止まった選手一団は速やかに次のTCへ移動、設定に余裕があったため普通にTCインした。
以降の選手は10分遅れでSS1をスタート。そのままSSスルー走行し、TCへ移動した。
SS1はJN4以下全員同タイムとなり勝負には影響しなかった。

SS2(柳井川1)
先の転倒の影響でアライメントを調整する時間は全くなく、ヘルメットを被ったら即TCイン。
ダウンヒル主体のレイアウトで中盤に路面の荒い区間がある。
オンクレストのブラインドコーナーや幅員が狭いアウト側が崖の高速ロングコーナーなどバリエーション豊かなコースで攻める気持ちが試される。
まだアライメントは悪いみたいで、慣れてはきたが車の反応が鈍いのは変わらない。
問題の荒い路面の区間で反応遅れからややアウトのラインを通ってしまいテールがスライド、右後輪を軽く土手にHITしてしまった。
これで前も後ろもアライメントチェックが必要だ・・・、タイムは3.8秒差のベストタイム、しかし1㎞あたり0.28秒程度。
今回は厳しい戦いになりそうだと感じた。

サービスA
前後ともにアライメントを計測、フロントをまず合わせる。
リアは調整の感度が高く、少しで大きく変わってしまうため、微妙に調整ボルトを動かすだけ。
タイヤはSEC1と変えずそのまま走ることにする。

【DAY1SEC2】
SS3(美川リバース2)
SEC1ではタイム残らなったSS、さっきは2度ほどヒヤリとしたが、今回は無難にゴール。ここも1.5秒差のトップ、1㎞あたり0.24秒差。
美川リバースは途中に長めの上りハイスピード区間があるため、昨年はなかなかタイムを残せなかったが、
今年は車両をいろいろ見直したことで、わずかながら勝負になっている。

SS4(柳井川2)
今度は2.3秒差、1㎞あたり0.16秒差。トップタイムだがさっきより詰められている。

サービスB
各部チェックとタイヤの残り溝チェック。
特に問題ないため、天気予報を確認し、SEC中にDAY2で準備するタイヤチョイスを行う。

【DAY1SEC3】
SS5(美川リバース3)
クラスベストだが0.8秒差、ついに1㎞あたり0.13秒差まで迫られた。
SS2~5まで少しづつ迫ってくるのはなかなか精神的にはプレッシャーを感じるものだ。
気温も上がり、タイムが出にくくなってきていると自分だけがタイムが出にくいと錯覚し、あせってしまう。注意が必要。

SS6(柳井川3):
やはりタイムが出にくい様子。SEC2SS4よりもタイム差をつけることに成功。
ここで差を広げたこと、結果としてDAY1全SSベストタイムであったことから、やや余裕がでてきた感じだった。

サービスC
明日のタイヤをチョイスして、各部点検。
パルクフェルメに車両を運んでDAY1終了、約16秒程度の差。
DAY2は20㎞以上のロングSSが二本のみ、距離が長いSSのため気を抜くと1本で逆転されてしまう。
実質はDAY2勝負だろう。

【DAY2SEC4】
サービスD
朝のサービスはタイヤエアチェックからクルーもしっかりトイレを済ましておくなど、バタバタしている。

SS7(美川1)
20㎞以上のSSの為、少し気を抜くと逆転されかねない、また基本は上りコースのため小排気量車はアクセル開度が鈍るとなかなかスピードに乗り難い。
やや車両制御との運転が合わず、ペースに乗れないな・・・と思っていたら14秒ほど負けた二番時計、1㎞あたり0.65秒負けだが20㎞超えると差が大きい
あっという間に1秒差まで詰められてしまった。

サービスE
勝負は振り出しに戻ってしまった。
制御をあまり気にしてはいけないが、セッティングでもう少し気にならないようにできないか?
サスペンションセッティングを少し見直して最終SEC最終SSへのリエゾンへ向かう。

SS8(美川2)
駆け引きの必要なく、全開あるのみ、生半可なマージンを守るよりも単純で分かり易い状況になった。
制御や油温への負荷など、いろいろ考えず、最初から最後まで全開に。
セッティング変更は「吉」となり、思った以上に制御を気にせず走れる。
ブレーキもアクセルもSS7より詰めることができたので運転リズムが良くなってきた。
ロングSSはリズムに乗れるのと乗れないとでタイムが大幅に違う。
ドライブフィールが良いということがタイムにつながるのはこういうことだと思う。
SS7と比較して48秒タイムアップ。
クラス2番手を20秒以上近く引き離すベストタイムとなった。
やはりロングSSは怖い。
そのまま暫定表彰を行い、パルクフェルメにクルマを移動して再車検あとは暫定が正式結果になるのを待つだけです。

 

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