Team Noah ENEOS スーパー耐久シリーズ2025第3戦「富士24 時間レース」

(写真:Team Noah提供)
ENEOS スーパー耐久シリーズ2025第3戦「富士24 時間レース」
ST-Z クラス 予選:-位 / 決勝:5位
Team Noah「マッハ車検GR Supra GT4 EVO2」は、5月30日〜6月1 日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2025 第3 戦「富士24 時間レース」に参戦。クラス最後尾からのスタートから追い上げ表彰台獲得が期待されたが、接触からの修復に時間を要し順位を落とした。それでもクラス5位/総合9位まで追い上げ今季初の入賞を果たした。
福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に九州のレーシングチームとして2018 年よりS 耐に参戦を開始。2021〜22 年はホンダ・シビックTCR でST-TCR クラスチャンピオンを獲得した。2023年は車両をGR Supra GT4 EVO にスイッチし、激戦区クラスであり国際的にも人気を集めるGT4車両によるST-Z クラスへクラス替えをした。昨季はGR Supra GT4 EVO2 を投入。今回は開幕戦以来となる熊本在住の塚田利郎がA ドライバーを担当し、B ドライバーに冨田自然(あるが)、C ドライバーに大分出身の森田真心(こころ)とレギュラー勢。そしてD ドライバーにSUPERGT/GT300 クラスのマッハ号をドライブする塩津佑介、E ドライバーにはS 耐初参戦となる若手演歌歌手でもある中澤卓也を初めて迎えた。また、熊本トヨタの若手メカニックがサポートスタッフとして参加し今回のレースに挑んだ。
今年の24 時間耐久レースに出走した車両は、全10 クラス計60 台。激戦のST-Z クラスには、GR スープラ、Z、ポルシェ・ケイマン、メルセデスAMG と国内外のGT4 マシン4 車種計9 台がエントリーした。A、B ドライバー2 名のベストタイム合算で争う公式予選は気温17℃の30 日12 時にスタート。塚田が8 位、冨田がコースレコード更新の3 位でタイム合算の結果クラス6 位/総合14 位だったが、予選後の車検で最低重量違反により予選タイムが抹消され、グループ最後尾(総合27番グリッド)からのスタートとなった。
31日の決勝前に雷雨に見舞われたことで、スタートは1時間遅れの16 時となり、レースも23 時間に短縮されることになった。セーフティカー(SC)先導によるスタートを担当したのは塩津で、SC 解除となると序盤のうちにST-2 クラス車両を抜き去りST-Z クラスのグループに追いついた。さらに少しずつ順位を上げ40周でピットインし冨田に交代した。冨田は上位に負けないラップタイムをマークしながらトップを追った。しかし夜の帷が落ちすっかり暗くなった19時前に他車と接触し右側のタイロッドを折りピットイン。この作業を義務付けられた”メンテナンスタイム”(10分以上のピット作業)としたが修復には30分近くを要し、これでクラストップとの差は10周以上と大きく広がった。冨田は2 スティントを走り124周で塚田に交代。しかし恒例の花火の煙がコースに充満しSC導入となり、さらに濃霧による視界不良で3回目のSC導入となった。レースが6 時間を経過した22時の時点でクラス9位/総合28位だった。塚田は最大連続運転時間(3 時間)近くを走り、一旦ピットインして森田に交代したが、A ドライバーの義務周回時間(15%=3 時間36分)を優先し再びコースへ。それをクリアすると再びナイトラン担当の森田に交代した。日付が変わった夜中の1 時過ぎに5 回目のSC導入から1時18分にレースは中断し、2時にリスタートとなった。森田は慎重に2 スティントのドライブをこなし、1時間以上続く7回目のSC中に冨田に交代。その直後の4時45分にレースは再び中断となった。順位はクラス7位/総合17位へ挽回していた。レース再開は7 時30 分で、すっかり明るくなったところで中澤がコースインしてS 耐デビュー。中澤はそつなく2 スティントを走り切り、アンカーの塩津へ交代した。塩津は最後の長い97周をミスなく粘り強く走りクラス5位/総合9 位で今季初のポイントを獲得した。
チームは第4戦SUGO をスキップ(第5戦オートポリスはST-Z クラスの設定なし)、次は第6戦岡山(10月25〜26日)に臨む。
塚田利郎「今年初めてちゃんとチェッカーを受けることができました。アクシデントや小さなトラブルはありましたが、それを乗り越えられたのはチームワークのおかげだと思います。A ドライバーとしてはもっとペースを上げる必要があると感じたので、次は頑張ります」
冨田自然「自分のミスで大きく順位を落とすことになってしまい、チームに大きな迷惑をかけてしまいました。その後は大きなトラブルもアクシデントもなかったので、あれがなければ表彰台に行けたのかなと思うと申し訳ないです。この苦い経験は今後のレースに必ず生かします」
森田真心「開幕戦から続く悪い流れを断ち切れなかったというのはあります。まだレースの女神には微笑んでもらえませんでした。ただ今回も速さは見せられましたし、次のレースまでしばらく間が空くのでしっかり準備を整えて次の岡山こそ勝ちに行きたいと思っています」
塩津佑介「3 年ぶりのS 耐でST-Z のスープラは5 年ぶりでした。スタートはスープラ勢のトップまで順位を上げられました。最後まで接触以外トラブルも出ずメカさんがクルマを良く仕上げてくれたと思います。雨の富士はいい経験になりましたし、またS耐に出たいなと思います」
中澤卓人「純粋にメチャメチャ楽しかったです。いつもスプリントばかりなので、こういうチームプレーでバトンをつないで行くのは楽しかったしクルマも決まっていました。今回でS耐の魅力にどっぷり浸かっちゃったので、今後のレースにつなげたいしS耐にまた出たいです」
Team Noah – 九州のモータースポーツレーシングチーム チームノアのオフィシャルサイト
2018年に「九州に元気を!モータースポーツにもっとワクワクを!」を合言葉に発足したTeam Noahは、スーパー耐久シリーズに全戦出場しているレーシングチームのオフィシャ…